頭取メッセージ

ごあいさつ

皆さまには、平素より清水銀行ならびにグループ各社をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。

当期中のわが国経済は、緩やかな回復基調が続いてきたものの、中国やアジア新興国経済の下振れや原油価格下落による資源国経済の悪化、また、年明け以降の急激な円高、株安等により、期の後半には先行き不透明感が強まりました。輸出と生産に弱さがみられたことなどから、底堅かった設備投資は先送り懸念が強まり、また、雇用は好調を保っている一方で、主要企業の賃上げが前年水準を下回ったことなどから、持ち直していた個人消費に伸び悩みがみられました。

当行の主要基盤である静岡県経済については、大企業・中堅企業を中心に製造業、非製造業ともに設備投資が増加するなど緩やかな改善基調で推移しました。一方で、新興国経済の一段の減速や海外生産シフトから、自動車関連を中心に輸出に弱めの動きがみられ、企業の生産についてもやや減少しました。個人消費については、雇用・所得環境が改善するなかで、緩やかに持ち直しましたが、期の後半にかけ、一部に鈍さがみられました。

当行を取り巻く環境は、人口減少、少子高齢化の進展、企業の海外進出による産業の空洞化等に加え、マイナス金利政策の導入など、社会構造と金融環境の変化により、厳しさを増すことが予想されます。

このような環境の中、平成28年4月より、期間4年の第26次中期経営計画「ADVANCE AS ONE ~地域・お客さまとともに、持続的成長を実現するために~」をスタートさせました。第24次、第25次中期経営計画に引き続き、目指す姿を「存在意義の発揮」とし、基本方針として「金融仲介機能の向上」「生産性の向上」「経営基盤の確立」「人財活力の向上」の4つを掲げ、重点施策に取り組んでまいります。

当行はこれまで、重要な経営資源である人材の育成に力を入れてきましたが、今後は一人ひとりがその能力を最大限に発揮するための活躍機会を拡大させるステージに入ったと考えています。具体的には、当行がこれまで注力してきた法人分野を深化させ、お客さまの事業に興味を持ち、理解した上で、最適なソリューションを個社毎に提供する「カスタマーイン戦略」で、当行の強みの発揮領域を拡大します。併せて、個人分野においては、単なるプロダクトアウトではなく、個人のお客さまが求める商品・サービスを市場に投入していく「マーケットイン戦略」で、当行の事業領域を拡大させます。この「カスタマーイン戦略」と「マーケットイン戦略」により、地域金融機関として原点回帰し、地域の産業と生活に密着することで、地域活性化への貢献に努めてまいります。

併せて、効率性を追求した業務改革の実現と行員一人ひとりの時間コストに対する意識改革を行い、当行の生産性を向上させることで、競争力を強化していまいります。

また、金融機関としての社会的責任を十分に認識し、強固なコンプライアンス態勢を構築するとともに、企業価値向上に向けたガバナンス態勢の強化を図ってまいります。

今後とも清水銀行グループ全員がひとつになり、お客さまのニーズに合わせた魅力ある商品・サービスの提供に努め、地域にとってなくてはならない銀行として、当行の存在意義を発揮してまいります。皆さまにおかれましては、倍旧のご支援、ご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。

頭取 豊島勝一郎

平成28年10月

取締役頭取 豊島 勝一郎